BMW F450GSの発表会に行ってきました。

BMW Motorradの新型モデル「F 450 GS」の発表会に行ってきました。

BMWのモーターサイクルにおいて、GSは特別な存在です。
オンロードもオフロードも走り、長距離も街乗りもこなし、旅の道具でありながら、ライダーの冒険心そのものを象徴するようなモデル。

ただし、その一方でGSには「憧れ」のイメージも強い。
とくにR 1300 GSのようなモデルは、存在感も性能も圧倒的ですが、初めてBMWに乗る人や、これからアドベンチャーモデルに挑戦したい人にとっては、サイズや重量、価格の面で少しハードルを感じることもあるでしょう。

そこに登場したのが、新型F 450 GSです。

排気量は420cc。新開発の並列2気筒エンジンを搭載し、最高出力は48ps、最大トルクは43Nm。
欧州A2ライセンスのパワーカテゴリーを意識したモデルであり、BMWのラインナップでいえば、G 310 GSとF 800/900 GSの中間に位置する、新しいミドルGSということになります。

数値面では車重178kg、シート高845mm。
タイヤサイズはフロント19インチ、リア17インチ。
タンク容量は14Lで、燃費は26.3km/L。航続距離は350km超とされています。
大きすぎず、重すぎず、それでいてアドベンチャーモデルらしい骨格はしっかり持っている。


「初めてのGS」としても、「大きなGSからのダウンサイズ」としても、かなり魅力的なパッケージに見えます。

装備内容も、エントリーモデルという言葉から想像するより、ずっと充実しています。

ライディングモードはRain/Road/Enduro。
ABS Pro、DTC、DBC、MSRといった電子制御・安全装備を標準搭載。
6.5インチTFTディスプレイ、グリップヒーター、ETC 2.0車載器も標準装備とのことです。

さらに注目したいのが、ERC=イージー・ライド・クラッチ。
これはエンジン回転数に応じてクラッチを自動制御するシステムで、発進、変速、停止までクラッチ操作が必要ないとされます。

日本導入予定グレードと参考価格は以下のとおりです。

F 450 GS Exclusive:961,000円
F 450 GS Sport:984,000円
F 450 GS GS Trophy:1,033,000円

最廉価グレードで税込100万円を切る設定。
これは、かなり戦略的な価格だと感じました。

もちろん、400ccクラスのアドベンチャーモデルとして見れば、決して安いだけのモデルではありません。
しかし、KYB製サスペンション、Brembo/ByBreブレーキ、6.5インチTFT、グリップヒーター、先進電子制御、安全装備まで含めて考えると、BMWとしてはかなり“攻めた”価格設定だと思います。

発表会では、F 450 GSのターゲットとして、いくつかの層が示されていました。

大型免許取り立ての「初めてのBMW/初めてのGS」。
大型アドベンチャーからのダウンサイジング需要。
GSに憧れながらも、サイズや重量に不安があるライダー。
女性や小柄なライダーも含めた、より幅広い層。

なるほど、と思いました。

GSというブランドは、これまで「いつか乗りたいバイク」だったかもしれません。
でもF 450 GSは、それを「今、乗れそうなバイク」に近づけている。

大陸横断や本格的なオフロードだけが、GSの世界ではありません。
週末の日帰りツーリング、少し遠くの林道、荷物を積んだショートトリップ、あるいは日常の通勤や街乗り。
そうした小さな冒険にも似合うGS。

実車を見た印象としても、GSらしい雰囲気はしっかりあります。
大きすぎないけれど、安っぽくはない。
軽そうだけれど、ひ弱には見えない。
“ちょうどいいGS”という言葉が、素直に浮かびました。

まだ試乗はしていませんが、これは早く走らせてみたい。
オンロードでの扱いやすさ、低速域での粘り、ERCの自然さ、そして林道や軽いオフロードでの懐の深さ。
そこを確かめれば、このモデルの本当の価値が見えてくるはずです。
これは、GSの入口を大きく広げる1台になりそうです。

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